世界のはて

『はてな非モテ論壇』の一角だった場所

格差問題の考察のために参考にさせていただいている文献1(現実に向かい合う覚悟)

ココログで書いた格差に関する考察を深めるためのURLメモ集。
「『格差』についての雑感」(いちヘルパーの小規模な日常 さん)
http://d.hatena.ne.jp/sugitasyunsuke/20050403/p1

格差を肯定する人は、自分が例えば極貧になったり重度障害者になってもそれを言い続けられるだろうか。平等を主張する人は、自分が今よりずっと裕福になった場合、あるいは自分より貧しい人々が沢山溢れ出し、自分に向かって贈与や分配を懇願し始めた時にも、同じ主張を続けられるか。

確かに、格差肯定論者も否定論者も、自分に都合がいいことを言っているだけだという感覚は強い。自分が相手の立場になったとき、同じことを言える人間がどれだけいるのか・・・・・・
強者も弱者も誰がなんといおうと、世の中の富が有限である(しかも、日本においては減り続けている)以上、絶対に負けるヤツは発生せざるを得ないわけで、そういった人間をことさらに追い詰める「強者の論理」「自己責任論」「幻想の希望の捏造」は、いかがなものかと思う。日本に希望はないかも知れないが、メディアや教育が生み出す「幻想の希望」だけは、有り余っていると思うから。で、

この10年で、むき出しの現実に向き合う必要があるんじゃないかって話だ。

という話になるのだと思うけれど、今の日本人は「平等を信じたい病」を患っているし、ひと昔前の世代までは、事実かなりの部分で平等だった刷り込みもあり、「むき出しの事実」と向き合うことは相当に困難なことなのかも知れない。