世界のはて

『はてな非モテ論壇』の一角だった場所

たぶん断絶の根っこは、「コミュニケーション弱者」に対する「軽蔑の視線」を許容するのか、しないのか?ってこと

あー、また・・・・・・(T_T)

http://d.hatena.ne.jp/hizzz/20050829
あー、また僕が言いたかったことが誤解されている……(何度も言っているように)僕が主眼にしているのは、「内面/外見の二項対立」ではなくて*1、後半の「非モテだから、恋愛できないからといって、キモい扱いはどうよ?」ということなんですが(T_T)。

http://d.hatena.ne.jp/Masao_hate/20050823/1124755284
そういう「恋愛できないようなヤツはクソだ」みたいな風潮が、非モテを必要以上に苦しめているんです。非モテへの「恋愛強制圧力」や「ラブハラスメント」として働くんです。こういった「思い込み」「ステロタイプ」に対して、僕としては抵抗していきたいんですよ。

いきなり本筋いきます

でも、この記事を読んだ後でpippiさんの記事を読み返してみたら、pippiさんの言いたいことが理解できて、今回の断絶の原因が見えてきた。
これ以上いろいろ言って、また誤解を受けるのは嫌なので、もう「外見/内面話」はスパーンとすっ飛ばして本筋にいきますが、今回の論争の原因、要はユリイカオタクVSサブカル」P.142 にある↓の文章の解釈の違いなんですよ。

オタク的趣味の持ち主でも話が面白かったり、容貌に恵まれていたり、(かの「電車男」のように)朴訥だったりすれば愛されうる。もはや単に「趣味」によって、「オタク」と有徴化され、差別抑圧される者はいなくなった。代わりにあるのがコミュニケーションスキルの低い者、愛されない者、社会的能力のない者に対する容赦のない軽蔑の視線である。

この文章の前半部、

オタク的趣味の持ち主でも話が面白かったり、容貌に恵まれていたり、(かの「電車男」のように)朴訥だったりすれば愛されうる。もはや単に「趣味」によって、「オタク」と有徴化され、差別抑圧される者はいなくなった。

の部分から、「そうそう、オタク以外の面も、私たちちゃんと見てるんだから、オタクも頑張れば大丈夫だって」と言っているのがpippiさん。それ対し、後半の

代わりにあるのがコミュニケーションスキルの低い者、愛されない者、社会的能力のない者に対する容赦のない軽蔑の視線である。

を読んで、「じゃあ、『話が面白かったり、容貌に恵まれていたり、(かの「電車男」のように)朴訥だったり』しない連中は、キモがられても文句言うなってか!?」と憤っているのが、僕を含めた非モテ達。
つまり、今回の論争の根っこにあったのは、「外見/内面の二項対立」ではなくて、「『コミュニケーション弱者に対する容赦のない軽蔑の視線』を、許容する/しないの二項対立」だったんですよ*2。この部分が共有されていなかったために、お互いの話が噛み合わず、「俺の、俺の、俺の話を聴けぇ〜!」状態になってしまったのではないか、と。

そもそもの発端は珠緒だった

そもそもの発端となったpippiさんの最初のほうの記事に戻りますけど、珠緒がやってることが、まさに「コミュニケーション下手であれば、叩いてもOK!」という発想なんですね。だから、

http://d.hatena.ne.jp/pippi/20050814#1124029206
さとう珠緒発言への「信じられない!」みたいな反響の多さに、逆にびっくりしたり。あれ、ごく一般的な女子の意見だと思うよ…

と、珠緒に共感を示すように見えたpippiさんが、非モテの反発を招いたんだと思います*3。で、その後の僕の発言から、「外見/内面の二項対立」が話題の中心になってしまって、これは僕の失敗だったんですけどね。
これでお互い、なんとなく相手の言っていることが理解できて、分かり合えるといいんだけど、どんなもんでしょう?


*1:僕はこれに関しては、外見(社会性)・内面(人格)、どちらを重視するのも個人の自由だと思っています。

*2:少なくとも、僕はそういうつもりでずっと書いていた。

*3:pippiさんは、「普通のOLのオタク観を提示したかった」とのことで、これはpippiさん個人の意見ではないそうです。非モテの誤解でした。