世界のはて

『はてな非モテ論壇』の一角だった場所

オタクのファッションリーダーを集めた雑誌

http://d.hatena.ne.jp/KGV/20050814/1124010128

http://www.oxiare.net/が書籍化するらしい。しかしね、これは大間違いです、こういう方向性は。脱オタクファッションという発想がダメだ。

それは確かにオタクのファッションはヤバいです。この暑いのにアニメイトの前の路上で座り込んでカードゲームとかやってる連中なんかにはカッコだけでも小綺麗にして欲しいという感がないではない。しかし、そうやって全員がユニクロ野郎みたいになった果てに待っているのは民族の死です。

だから今必要なのは脱オタクファッションではなく、ストリートにいるリアルオタクのファッションヒーローを発掘するような作業です。実際に「これは!」とおもうようなファッション感覚の持ち主のオタクはいるんです。
<中略>
もう今では絶対にどこを探しても手に入らないようなアイテムで身を固めた奴で、見ようによっては凄くカッコいいというか、そこらのヒップホップ野郎なんかは全然太刀打ちできないセンスを醸し出しているのです。こういうイカしたオタファッションリーダーを集めた雑誌なんかの発行が望まれます。


これは、アレですね。「Tokyo graffiti」ですね。

Tokyo graffiti #12

Tokyo graffiti #12

この雑誌の「東京ローカルスタイル」っていうコーナーでは、東京の各街から「その街っぽい」格好の人をピックアップして紹介しているんですが、こいつが「イカしたオタファッションリーダーを集めた雑誌」に近い立ち位置にあると思う。たとえばアキバはこんな感じ。
アキバ1   アキバ1
画像は#012号のモノだけど、#013号でもアキバスナップが載ってるし、このコーナーのアキバ率は結構高め。特徴ある人が多いから、ネタにしやすいんだろうなぁ。
オタクのみなさんの中には、こういうの見ると「オタクをバカにしやがって!」とか感じる人もいると思うんだけど、実際に雑誌を見てみると、「街の色」を表現している人間を選んだらこうなったというだけで、別にアキバだけ格別人選が隔たってるとか、偏見があるとか、「悪意」は感じられない。他の街と同じように、「あぁ、あの街はこんなイメージだよね」って感じの人が、馬鹿にされるわけでもなく淡々と紹介されている。まぁ「はじめにイメージありき」の感は激しく感じられるにしても。ちなみに他の街は↓。
巣鴨 霞ヶ関
浅草 表参道
左上から時計回りに、「巣鴨」「霞ヶ関」「表参道」「浅草」。でまぁ、オタクが世間に偏見持たれてるっていうのは確かであって、個人がそれを払拭する方法のひとつとして「脱オタ」という方向性があるのだけれど、それと同時にこういう「オタクがオタクままで世間からカッコよく見られる方法」を模索するという試みがあってもよいのではないかと思います。