世界のはて

『はてな非モテ論壇』の一角だった場所

ラジオクリルタイ公開録音参加(後編):内容メモ

http://d.hatena.ne.jp/khriltaimenbers/20060510
前回に続き、ラジオクリルタイオフレポ。今回は、イベントで特に印象に残った話題のメモと雑感。


【第3部の竹熊健太郎氏の話】

  • 「空虚な時代」の話
    • 60年代学生運動以降、若者が「マジ」「ベタ」にハマれるモノがなくなってしまった。
    • その「空虚さ」を埋めるべく浮上してきたものが「カネ」。バブルはその最たるもの。でも「カネ」は、「何に使うのか」が重要であって、目標がカネそのものになってしまうのはナンセンス。こうして70年代以降、中身のない空虚な時代が始まった。
    • ガイナックスの「王立宇宙軍 オネアミスの翼*1のラストシーンは、ロケット打ち上げで終わるが、「ロケットを打ち上げて何をするのか」は語られず、「中身」は重要ではないことになっている。
    • ホリエモンは「オネアミスの翼」が一番好きな映画だと公言しており、彼が「将来は宇宙開発事業にも進出したい」と語ったとき、竹熊氏は非常に納得したという。ホリエモンも、「カネ稼ぎ」そのものが目的になった人間だったから。
  • ↑への僕の感想
    • 「空虚な時代」は、今でも続いていると思う。「空虚さ」を埋めるアイテムは、バブル期は「カネ」だったけど、今はこれが「モテ」とか「人気」にとって変わられてるんじゃないかと思う。「モテ」も「カネ」と同様、「その後どうするのか」が重要なものだと思うから。
    • つまり空虚な時代を埋めるアイテムとしての、70〜90年代前半の「カネ」と、それ以降の「モテ」という構図。
    • 不特定多数からの単純な「モテ」は「カネ」と同様、優越感や自信の根拠やリスク回避にはなっても、それ自体を稼ぐことが目的になるのは「空虚」なことではないだろうか。

文化系女子関連】

  • 文化系女子の類型
    • 文化系女子にも「深さ」による類型がある。ひとつは「ギャル系」へのカウンターとしての「ポーズとしての文化系女子」。もうひとつは本気で文化系が好きで、社会学の本を読み漁ったり、マイナージャンルミュージックに傾倒しているような、「マジ文化系女子」。
    • 前者を「ダ・ヴィンチ文化系女子」。後者を「ユリイカ文化系女子」と分けてみる遊び*3
    • そしてこのどちらでもないオルタナティブな選択として、「書店員文化系女子」という新たなカテゴリーが!!
    • どの文化系女子を好むかは、人による。他の参加者は「ユリイカ系」を希望する人が多かったけど、僕は彼女とはあまり議論とかしたくないから「ダ・ヴィンチ系」がいいなぁ。
    • だって、あんまりいつも恋人と議論ばっかりしてると、すぐ仲悪くなって別れそうだし、ロマンティックじゃないじゃん?ここらへんは、「恋人」にどんな役割を希望するかによって変わってくる気がする。

スクールカースト関連】

  • Cランクは「城壁」の中にいたから、意外となんとかなっていた話
    • 学生時代、CランクはCランクで団結して「城壁」を作ってAランクからの攻撃を凌いでいたから、スクールカーストはそれ程脅威ではなかったという話を複数の方から聞いた。
    • となると、スクールカーストに一番苦しめられていたのは、どこの城壁にも入れなかった孤独な「Dランク」と、Aランクから「いじられ」「いじめられ」キャラ認定を受けてしまった人間なのだろう。
    • ちなみに僕は中学では「いじられ系」。高校では「孤立系」のキャラだった。だから僕は、スクールカーストに敏感なのかも知れない。

【その他】

  • その他
    • 2000年〜2001年頃、アニメやゲームなんかを素材にしたコラージュミュージックが流行っていて僕も少しだけ聴いていたけど、アレは「ナードコア」というジャンルなのだと初めて知った。
    • 竹熊さんと2ショット写真を撮らせてもらっちゃった♪
    • どこでも2chのローカルルールを適用してモノを考えてしまうことを、「2chナショナリスト」あるいは「2ch右翼」と呼びたい!
    • ガイナックス=アニメ界のオウム」という竹熊さんの話から、「はてな=ネット界のオウム」という新たな仮説が!

思い出したら他の話題も追加していくかも。

*1:僕は未視聴。

*2:あるいはモテのロングテールとしての文化系女子

*3:このときの雑誌名は、ホントにその雑誌の読者ということではなく、あくまで記号・象徴として。はてなキーワードも参照。