世界のはて

『はてな非モテ論壇』の一角だった場所

「勇気」のご利用はご自分のスペックとメリット/デメリットのバランスをお考えのうえ計画的に!g(’ー^)

そう思っていた時期が、私にもありました。

・要は、勇気がないんでしょ? - Attribute=51
ごちゃごちゃ言ってるけど、勇気がないだけじゃん
彼は言います。
言い訳をして、さも「こういう事情なんだ、だからしょうがないんだ」って言うけれど、
勇気がない自分を必死になって正当化してるだけじゃん、と。
ナンパする勇気もないやつが、出会いがないとか言うんじゃない。

5年ほど前にまったく同じことを考えて、ナンパを通して非モテからモテへと華麗なる転身を遂げた時代が私にもありましたけど、それをネタにずっとブログ書いてたら、いつの間にか単なるはてな中毒非モテに逆戻りしちゃったわよ、あらやだ奥さんな俺(元ポジティブ教信者。今は反省している)が来ましたよ!ヽ(´ー`)ノ

その体験を通してこの問題について僕が思うことは、まぁ勇気を持って踏み出せば解決することっていうのはあるし、場合によってはそれは必要なことなんだけど、やっぱりそのときでさえも勇気だけじゃダメっていうか。まず「自分のスペック」と、「現状維持と革新のメリットとデメリット」の比較を行ったうえで、それでも尚そのことをやりたいのかを、まずは冷静に考えたほうが良いですね。

y_arimさんが指摘するようにポジティブ教の3原則は「努力!行動!勝利!」なわけですが、現実の人生がそれだけで終わるわけもなく、
 「努力!行動!勝利!でも一生取り返しのつかない深手を負いました!」
 「努力!行動!惨敗!」
とかふつーにあり得ますので、その点のリスクヘッジも忘れちゃらめぇ絶対というか、「たとえリスクを被ることになっても平気な範囲内で」という前提付きで、勇気を振り絞って冒険するべきなのだと思います。

僕はべつに自己責任教信者ではありませんが、信者でなくても誰だって、良いことも悪いことも含めて自分の行動の結果は否が応でも因果応報という形で無理矢理引き受けさせられるし*1、ある瞬間に「勝った」と思っても、長い眼で見たら後からアレは「勝利」だったのかよくわからんみたいな場合も多いので、目先の勝利だけ考えて勇気を振り絞って行動することには慎重になるべきでしょう。

ただ、「スト2で体力ゲージ真っ赤の状態で百列張り手重ねられました」的な絶対体絶命の状況というモノも人生にはあり得ますので、そういう状況ではもうダメ元で、勇気を出してリバーサル昇竜拳を狙うしか道はありません。現実の娑婆世界には体力ゲージなんていう分かりやすいモノサシもありませんから、このままだとガードし続けても死ぬという「もう止めて!俺の体力はもうゼロよ!」状況を察知する能力というものも、何気に重要な気がいたします。

ていうかここまで来るともう、そういう状況に追い込まれないように普段から上手く立ち回っとけという話ですよね。で、こういう極端な話までし出すともう個人個人状況が違うんだから、一般論じゃなんにも語れないよね、ということになりますよね!

でも結局のところ、人生は環境もスペックも歴史も人によって違うのが実際のところなので、最終的な結論が「てめーで考えて、てめーで自分の人生の責任をとりやがれ」になってしまうというのは、不特定多数に語りかけることしかできないブログというメディアの性質上致し方ないことなのかも知れません。実際個人向けの具体的なアドバイスなどというものは、Gaba*2ばりのマンツーマンレッスンでないと不可能なのだろうと個人的には思ったりしています。

*1:僕たちは「つねにすでに」自分の人生の責任を取らされ続けている!(参照

*2:マンツーマンレッスンを盛んにPRしている英会話教室。広告がオサレ。