株式市場は、パチンコ屋のゲームバランスが適正なんじゃなかろうか
僕はゲーム専門学校卒業で、経済学は入門書何冊か読んだけど内容はすっかり忘れた程度の門外漢。かつてのSFオタクばりの「1000冊読むまで語るな」的空気を感じるこの世界で、こういうこと書くとあらゆる方面から怒られてしまいそうな気がして、この記事UPするのもガクブルなんだけど(笑)*1
世間の人間は、経済学の「け」の字も知らない僕のような人間がマジョリティだと思うので、そんな僕が思ったことを庶民感覚で書いてみるのも良いんじゃないかと思い、勇気を振り絞って書いてみる。下の話はそこらのサラリーマンのおっさんの、無責任な居酒屋談義と思って聞いてください。文末の全てに「たぶん」「ひょっとして」といった単語を脳内付加すること推奨。
http://anond.hatelabo.jp/20080616012551
普通の人が家族を養って、そこそこの生活をするためには、年収1000万を超える必要はないと思う。
そんなにあったって使い切れないだろうさ。死ぬか生きるかの人たちに回そうよ。
直感的には、そんな気がする。僕の感想↓。
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://anond.hatelabo.jp/20080616012551
Masao_hate 経済 内田樹がこの前ブルータスで「大金持ちになっても、高い買い物は最高で自家用ヘリくらいだから投機に走る。大金持ちが増え過ぎると実体経済の金の流れが悪くなり下流に金が行かなくなる」と言ってたけどあんな感じか
↑の内田樹先生の記事にあったように、確かに今の日本って、大金持ちになっても金の使い道に上限があって、結構すぐに頭打ちになっちゃうんじゃないかって感じがする*2。でも、人間一人が生活していくのに必要な「固定費」は、金持ちでも貧乏人でもそこまで差は出なくて、消費の面での市場への貢献度は、誰でもそこまで大きくは変わらない*3。
そこで大金持ちは、使い道の無い余った金で、株式等への投機を行う。これ自体は金の使い方として、社会貢献的に良いんじゃないかなっていう気がする。
- 金持ちが株式を買う。
- 企業に金が流れ込む。
- その企業の金を労働者が労働を通して受け取り、
- 労働者の生活によりモノが売れる。
という循環があるわけで(たぶん)、株式市場は、浮いた余剰資金を実経済に戻す再分配の機能を担っていると思うのね。
でももし、内田先生が言うように、実経済に金が廻らなくなってるんだとしたら、それは株式市場のゲームバランスに問題があり、株式市場が機能不全を起こしているってことなんじゃないかと思う。たとえば、株式市場のプレイヤー側が儲ける金の総量が、実経済市場に落ちる金の総量を上回るようなゲームバランスになっていた場合、金は株式市場の中だけを循環し、実経済には金が回ってこないんじゃないか。
なんか最近、日本企業は株主を優遇する方針のところが多いみたいだけど、株主の利益が大きくなりすぎると、株式市場の再分配機能は機能不全を起こしてしまうのではないか。
たとえばパチンコ屋っていうのは、プレイヤー個々で見れば一部で勝つ客が出てきても、全体で見れば必ず店側が勝つようなゲームバランスになっている。それと同じように株式市場も、全体として見れば必ず胴元(この場合は参加企業側?)が大きく勝つようなバランスに設定しておく必要があるんじゃなかろうか。
株式市場がパチンコ屋と同じような神バランスになり、金持ちがそれと気付かぬうちに下流に進んで金を落としているような仕組みが出来れば、金持ちと庶民でwin-winの関係が構築できて、良いんじゃないかと思う。税金とかで無理やり持っていかれるより、自分の意思で金を使っている感覚があったほうが、金持ちも納得するだろうし。その「仕組み」自体は、株式市場じゃなくても良いと思うんだけどね。
……という話が頭をよぎった。内容の責任は持たないので、信憑性ははてな村のみんなで話し合ってください。反省はしていない。
(ちなみに途中で書いてる内田樹先生のブルータスの記事は、↓で読めます。)
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*2:金持ちじゃないから、実際のトコ知らんけど
*3:せいぜい一人頭、数千万円程度かしら?