世界のはて

『はてな非モテ論壇』の一角だった場所

現状のパワーバランスでは、殴り返すのもアリかもしれないと思った

なるほど、と

前回の記事の覚悟氏のコメントへの返信。

http://d.hatena.ne.jp/Masao_hate/20050910#c1126318887
それとネイサンズ事件や室井女史の事件、天馬氏のblogのように
喪男側に攻撃的な姿勢の存在が決して少なくない事は
理解してもらえると思います。

彼らとて「喪男、オタク」という仮想敵(というか差別主義)を持って
我々を攻撃しています。
それに対して我々が「DQN、大多数の女」という仮想敵を作って、
反撃しても「やられた事をやり返している」に過ぎません。

私は平和的に理解しあうなどというものはありえないと
認識していますので、こうやって「叩き叩かれ」で結果的に
どっちもどっちの状況でパワーバランスを保つ事が良いと思います。
一方的に殴られてばかりだとストレスがたまって
現実世界での暴走に繋がりかねないので。

なるほど、と。基本的に僕は前回の記事で書いたとおり、「DQN、大多数の女性」を仮想敵に設定することは、覚悟さんも自覚しているとおり「恋愛教」と同じやり方であるため反対です。しかし、「恋愛教」の勢力が圧倒的である現状では、ルサンチマン解消の手段として、相手に同じことをやり返す過激派も必要なのかもしれないと、このコメントを読んで思いました。確かにルサンチマンの問題は、理想論で片付けることは難しいでしょう・・・・・・ここは、僕の考えが甘かったと認めざるを得ませんね。
個人的には、「きんもーっ☆」娘や、室井佑月さとう玉緒酒井順子といった、実際に喪男・オタクを攻撃してきた連中に対して反撃するのが筋であり*1、「中絶女」「浮気女」「DQN」が、いくら喪的価値観で「醜い」からといって、攻撃対象にするのは違うと思います。彼・彼女達は、喪を攻撃している連中と、イコールではないのですから*2。これでは、恋愛教的価値観で、オタクを「キモい」と言って攻撃する連中と、なんら変わりありません。
とはいえ、

  • 5人に1人の臭いオタクを見て、オタクのほとんどはキモい・臭いと罵る一般人

がそれなりに多くいる現状を考えれば、自らが

  • 5人に1人の浮気女を見て、女性のほとんどは醜いと罵る喪男*3

となり、「嫌いな人間に理由付け・レッテル貼りして糾弾する」という、一般人同様の攻撃を喪男側から行うことで、「恋愛教VS電波男教」間の「眼には眼を」が成り立ちそうです。これが覚悟さんのいう「パワーバランスを保つ」ということだと思うのですが、間違いないでしょうか?

あくまで「反撃」であるということを忘れないでください

(間違いないということで話を進めますが)覚悟さんの「殴り合いパワーバランス」の主張は理解・納得できたので、後は僕としては、あくまで「反撃のために」「『DQN、大多数の女』という仮想敵を作って」いるのだということを忘れないでいただければ、文句はありません。あくまで現状の「恋愛教」にパワーバランスが傾いた状態では。
僕が危惧しているのは、喪男の皆さんが過剰に「モラル」を強調・信望するあまり、「DQN、大多数の女」に対し、逆に喪の価値観を恋愛教に押し付けることなんです。現状ではパワーバランスが「恋愛教」に大きく傾いているので、これは杞憂だと思います。しかし、もしも将来的に喪男の主張が世間に受け入れられたとき*4、自分たちがやっていることは、本質的に「恋愛教」と同じなんだ、あくまで反撃のために仕方なくやっているんだということを、忘れないでいただきたいな、と。
フェミニズムのまずかった点は、一部のルサンチマンに駆られた女性が、男性全体を敵視してしまったことにあるんだと思うんですよ。「モテ非モテ論争は、男性版フェミニズムである」と考えている僕としては、覚悟さんの主張がこういった方向に走ってしまうのではないかという危機感を持っているわけです。

結論

以上、今回の論争を終えての僕の個人的な考えとしては、「恋愛教」に対する反撃は「ラブハラやめろ」程度が適度だと思いますが、どうしてもルサンチマンが募るという方や、女性やDQNによほど悲惨な眼に遭わされたという方は、反撃もやむを得ない。ただ、あくまで「やむをえず」であることは忘れないで欲しい、という感じですかね。


*1:僕もこういう連中には反撃しています

*2:被る人間もいると思いますが、イコールではありません。

*3:臭いオタクや浮気女の比率は適当なんで、あまりお気になさらずに。

*4:正直、かなり可能性は低いと思いますが。