世界のはて

『はてな非モテ論壇』の一角だった場所

プロ奴隷の機械奴隷化とかGoogleとか

http://www.otsune.com/diary/2006/12/07/1.html#200612071
思うに、「この仕事はその人じゃなければ出来ないんだ」という属人性の高い仕事に、高いサラリーを支払う仕組みってのは会社経営的には脆弱なんじゃないか?
だってIT技術者に辞められちゃうと、脳の中身まで法人に置いてもらう事はムズイし。(たまにNDAだとか特許だとか同業他社への一年間転職禁止の契約みたいなので、それを実質的に実現しようとする事例はあるみたいだけど)
だから可能な限り「その人にしか出来ない事」ってのは希釈して、従順で凡庸なプロ奴隷をあてがえば動くような組織とシステムにしておく方が合理的なワケだ。
特別な存在に、高いサラリーを支払うことはリスクになってしまうと。

この文章の「従順で凡庸なプロ奴隷をあてがえば動くような組織とシステムにしておく方が合理的なワケだ」っていう部分を読んで、その合理性をとことんまで追求した企業ってGoogleのことジャマイカと思った。あそこの検索エンジンって、安い汎用サーバを何万台も繋げて、サーバが足りなくなったり壊れたりしたら、新しいヤツあてがえば動くようなシステムなんだよね?つまりGoogleにとってのプロ奴隷=サーバ。
Googleは属人性の低い仕事を機械任せにすることでプロ奴隷の給料発生を最小限に抑え、「特別な存在に高いサラリーを支払うことのリスク」を減らし、浮いたお金を属人性の高い仕事をする人間の給料に回して、「特別な存在」のモチベーションUPを実践している企業なんだろうなぁ。
まぁ世の中の人間は僕も含めて凡人のほうが圧倒的に多いので、世の中が全部Googleのような企業になって、「プロ奴隷」が全部「機械奴隷」化されたりするのはびみょーっぽいですけどね。