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ロストジェネレーションの議論を読むとよく思うこと

ロストジェネレーションの議論を読むと、バブル後の平成不況の中、中高年の雇用を守り若年雇用を犠牲にした結果だという話が定説となっているけど、もしあの時代に大量リストラを決行して若者をもっと雇っていたら、どうなっていたんだろうか。

ここらへん詳しくないからよくわからないので適当なこと言うけど、リストラ決行してたら決行してたで、学校に通えなくなったり下手すりゃ家族全員ホームレスとか、結構悲惨な境遇になってた人たちも多かったんじゃないかねぇ。

そう考えると、いまロストジェネレーションで就職できなくてフリーターになった人達は、この企業の方針にある面では犠牲になってるんだけど、ある面では助けられているのかも知れない。親がリストラされずに済んだお陰で、実家暮らし等でフリーターでもなんとかやっていけてる人って多いと思うから。

そういえばひと昔前に「パラサイトシングル」なんて言葉が流行ったことがあったけど、今にして思えばまさにこうした「既存雇用者優遇政策」の結果産み出された若者たちのことを指していたわけだよな。当時はあんまりそういう認識ってなかったと思うけど。

しかしそうなると、問題はやっぱりリストラ免除された親が退職して「補助」がなっくなった後のロストジェネレーションな人たちはどうなっちゃうの?って話だと思うんだけど*1、ここらへんはやっぱり不況のときに一時しのぎのために「今」をとって「未来」を考えなかったツケなんだろうな、きっと。

とはいえもし当時リストラしてたら、それはそれで別の意味で未来を奪われる若者もたくさんいただろうし、どちらが良かったのかと言われるとよくわからないんだけど。

*1:ネットカフェ難民なんかは、どうにもいかなくなっちゃった人たちなんだろう。