家庭用ゲーム機で、ゲーセンと(ほとんど)同じ感覚で縦シューを遊びたいんだぜ! - はじめに
32bit機が登場した頃から、アーケードSTGのコンシューマ機への移植精度はぐんぐん向上し*1、最近ではゲーセンと全く同じクオリティの作品が、ご家庭でもお手軽に楽しめるようになりました*2。
ファミコン版「パロディウスだ!」の無理移植に悔し涙を流し*3、あるいは逆にメガドラ版「V.V」やPCエンジンスーパーCD-ROM版「グラディウスII」の、ハード性能の限界は認めながらもアーケード版のプレイ感覚を忠実に再現した職人技に感動の涙を流したのも今は昔の話。最近のコンシューマ版アーケードSTGの移植度は、ソフトウェア的には「完璧」です*4。
嗚呼、それなのに!そのハズなのに!!
そんな、「パッと見同じなんだけど、ゲーセンとはなんか違うんだよねー」的な感覚を、コンシューマ版に対して持っているアーケードシューターは、少なくないと思います。
でも、それは当然なのです。確かに最近のコンシューマ版アーケードSTGの移植度は、それ単体では完璧です。でも、それはあくまで「ソフトウェア的には」の話。それだけでは、ゲーセンの「プレイ環境」引いては「プレイ感覚」までは再現できないのです。特に、本来なら横長の家庭用TVではなく、縦長の業務用モニタで遊ぶように作られている縦シューでは、その違いが顕著に現れます。
このプレイ感覚の違和感の原因になる、家とゲーセンのプレイ環境の違いには、主に以下のものが挙げられます。
- モニタ関連
- 置く向きが違う。
- 大きさが違う。
- プレイヤーとの距離が違う。
- 傾きが違う。
- 画質が違う。
- デバイス(レバーやボタン)関連
- 質・形状が違う。
- ボタン配置が違う。
- 設置位置が違う。
他、ギャラリーがいないとか、繁華街特有の喧騒ないとか、100円払わなくても遊べてしまうとか、細かいこと言い出せばキリが無いんですが、この辺を再現するのはゲーセンオーナーにでもならない限り無理なので(笑)、まずはできるところから!*7とりあえず↑に挙げた要素をゲーセンに近づければ近づけるほど、ご家庭でも「ゲーセンの味」を可能な限り劣化させずにそのまま楽しむことが可能になります。
この講座では、実際に僕がプレイしている冒頭の写真の環境をとりあえずの目標にします。ネットでは「PC用モニタで家庭用ゲーム機を遊ぶ方法」の講座はよく見かけるんですが、「縦シューのプレイ環境」に焦点を当てた講座って見たことがないんで、そこに特化した講座を書いていこうかな、と。
折りしもXBox360では、「ライデンファイターズエイシス」「斑鳩」と名作縦シューが立て続けに移植されたばかり。今後も「怒首領蜂大往生ブラックレーベル」「ケツイ絆地獄たち」といった大物の移植が控えているので、これを参考に是非ともみなさんも理想の縦シュー環境を構築していただければ!
僕も「バトルガレッガ」「アームドポリスバトライダー」「バトルバクレイド」の「矢川忍 with ライジング デラックスパック*8」が発売された暁には*9、この環境で猿のようにやり込もうと思っています!
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