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家庭用ゲーム機で、ゲーセンと(ほとんど)同じ感覚で縦シューを遊びたいんだぜ! 第2回 モニタ編その1 - 縦置き液晶モニタの選び方


今回からしばらく、モニタについて書きます。第1回となる今回は、モニタ選びのポイントと、縦置き用スタンドについてです。

縦シュー用液晶モニタのポイント

縦置きモニタで縦シューを遊ぶには、「家庭用テレビを縦置きする*1」「専用モニタを購入する」といった方法がありますが、この講座では、多くの家庭ですでに使われているであろう、PC用液晶モニタを流用します。縦シュー用液晶モニタを選ぶ際のポイントは、

  • 縦置き可能であること。
  • スタンドの場所移動・高さの変更が簡単で、可動範囲が大きいこと。
  • アスペクト比4:3の画面比率であること(=ワイド画面ではないこと)。


です。↑を満たしたうえで、

  • 画面が大きいこと(29インチが望ましい)。
  • AVI端子を装備していること。
  • 応答速度が速いこと(残像が出にくくなる)。


なども満たしていると、なお良いです。

液晶モニタを縦置きするためには

とにかく絶対に外せないのは、「縦置き可能であること」です。

32bit機以降の縦シュー移植作品の多くには、モニタを縦置きしてアーケード版に近い画面比率でプレイすることができる、「縦画面モード」が搭載されています。このモードを使わないと、画面の左右に無駄な空間ができて迫力が失われたり、映像が縮小されて画質が下がったりします*2。これを防ぐために、縦シューを遊ぶときには縦置きモニタが必須です。

液晶モニタを縦置きするためには、ピボット機能(回転機能)を持ったスタンドが必要です。液晶モニタの中には、ピボット機能を持ったスタンドがデフォルトで付いてくるものもありますが、そうでない場合はスタンドを別途購入する必要があります。

まぁスタンド買わないで無理やり壁に立て掛けたりしても良いんですが、使い勝手は悪いわ、位置調整も難しいわ、いきなり倒れてくる可能性もあるわ、そしたら壊れるかもしれないわでいろいろ大変なんで、スタンドの購入をおススメします。

スタンドあれこれ

液晶モニタ用スタンドには「VESA」という規格があり、スタンドを付け替えるためにはモニタ・スタンド双方がこの規格に対応している必要があります。スタンドを購入する前に、手持ちのモニタがVESAに対応しているのか確認しておきましょう。VESAは、さらに75mm/100mmというふたつの規格に分かれているので、その点にも注意が必要です。

また、スタンドには「総耐荷重」が設定されており、これを超える重さのモニタを取り付けることはできません*3。こちらも手持ちのモニタのマニュアルや、購入予定のスタンドの仕様書を確認しておきましょう。

スタンド選びのポイントは、可動範囲の広さと調整の簡単さ。筐体のプレイ感覚を再現するためには、モニタの高さや置き場所の微調整が非常に重要になってくるので*4、できるだけ可動範囲が大きく、簡単に調整が効くスタンドを選びましょう。

スタンドの情報は、↓のサイトが詳しいです。


僕が使っている液晶モニタ「L2000CN-BF」には、デフォルトでピボット機能を持つスタンドが付いていたので専用スタンドは持っていないのですが、↑のサイトによればエルゴロン社の「LXデスクマウントLCDアーム」の評判が良いようです。


エルゴトロン LXデスクマウントLCDアーム(ブラック) 45-179-195 45-179-195

エルゴトロン LXデスクマウントLCDアーム(ブラック) 45-179-195 45-179-195


時計回り90度にしか回転できないんですけど!。゚(゚´Д`゚)゜。

ピボット機能が付いたスタンドの中には、時計回り方向に90度までしか回転できないタイプのものがあります。ところが、縦置きモニタに対応したSTGのほとんどは、画面を逆時計回りに90度回転させることで縦画面モードを実現しているため、このタイプのスタンドでプレイすると、「下方向スクロールSTG」になってしまいます*5

この問題を解消するには、いったんモニタをスタンドから取り外し、「スタンドの回転角が0度」の状態を、「上スクロール」の状態に合わせてモニタを取り付け直せばOKです。VESA規格のネジ位置は正方形に配置されており、縦横の取り付け方向切り替えが可能なので、このような芸当ができるわけです(下図参照)。

モニタをスタンドから取り外すには、ドライバーが必要です。うちの「L2000CN-BF」の場合、↓のようにモニタ背面の4箇所のネジをプラスドライバーで外し、モニタの向きを変えてからネジを取り付け直します*6

うちの「L2000CN-BF」がまさにこの「時計回りに90度しか回転できないタイプ」のスタンドだったので、この方法に気付くまではモニタを逆さまに置いて無理やり上スクロールにして遊んでました(笑)。スタンドがなくなったぶん低くなった高さはマンガとターンテーブルで土台作って補って(笑)*7

次回はモニタの位置調整等、細かい部分を書く予定です。

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*1:メーカー保障外。素人にはおススメできない。

*2:酷いモノになると、画面の上下が切れて表示されず、画面外の見えない場所から弾を撃たれるなど、かなりとんでもないことになる作品も。

*3:正確には「可能なんだろうけど、何が起きても知りませんよ」ということ。キケンキケン!

*4:この辺「その2」で書く予定。

*5:ライデンファイターズエイシス」「斑鳩」等、最近の作品の中には画面の回転方向を時計回り/逆時計回りから選択できるものもある。これらの作品では、この問題は発生しない。

*6:ここらへんはモニタに拠るかも。

*7:冒頭の写真がソレ。よく見ると、モニタがひっくり返っている。