世界のはて

『はてな非モテ論壇』の一角だった場所

ネットと現実と、ストレス解消手段としての電波男教

電波男教の活動場所は、ネットにしかない

これまでの流れ。まず、僕が女性全体を仮想敵と設定する「電波男教」の皆さんに「そんな女性ばかりではない」と意義を唱え、↓のような流れで論争が展開されました。

で、前回の記事では、「女性全体を敵視する」電波男教の主張には基本的に反対しつつも、現在の恋愛教の圧倒的勢力化では、ストレス解消のために「眼には眼を」もやむを得ないかな、と心変わりしました。こう考えた理由はいくつかあるんですが、要約すれば覚悟さんの以下のコメント・記事に書いてあるようなことです。

http://d.hatena.ne.jp/Masao_hate/20050910#c1126318887
一方的に殴られてばかりだとストレスがたまって現実世界での暴走に繋がりかねないので。

http://shrak.blog17.fc2.com/blog-entry-121.html
ネット上では互角に争っているように見えますが、 それは「ネット上」というある意味でゲリラ的な戦い方が 気軽にできる環境限定での現象なのです。 一歩現実に出れば、非モテはモテから様々な侮蔑を受けます。 ネット上がそのルサンチマンを発散させる場所として 機能している面は否定できないでしょう。
モテ側は現実で非モテ側から差別をうける事がない以上は、 ネット上で糾弾を受けなければ、モテ非モテ問題でルサンチマンや ストレスを受ける事は少ないと言えるでしょう。
ですが、非モテは違います。 ネット上で争う事がなくなっても、現実では惨めな生活が続きます。そして仮にネット上で争えなくなれば、直接的にモテ側と争う場 (ルサンチマンを開放する場)は失われます。

結局、覚悟さんが主張するように、電波男教の皆さんが結束できる場所っていうのは、ネット上にしかないわけです。現実社会では、彼等がラブハラや恋愛強制圧力で迫害され、ストレスが溜まりがなのは事実ですし、ネットで暴れてガス抜きするくらい、大目に見てもいいんじゃないかな、と。
ネットで電波男教の皆さんが多少暴れたところで、現実の女性やDQNが、致命的被害を受けるわけでもありませんし。性欲を18禁メディアで解放するような感じで、ルサンチマン電波男教で解放していただければ。
・・・・・・ただ、中絶して本当に苦しんでいる男女に対し、直接テロメール・テロコメントを送るような行動は、絶対にやめていただきたいですが。ホントに苦しんでる人もいるんで、そういった方を追い詰めることは、自殺や精神病に追い込むことになりかねません。

喪男の「表出」と「表現」

あと、喪男のみなさんに心に留めておいて欲しいのは、「表出」と「表現」の違いです。

「表出」は、表出全体のカタルシス(感情浄化)を引き起こしたかどうかによって、成功したかどうかが評価される。「表現」は、受けてが存在して、受け手がそれを理解したかどうか、理解に動機づけられたかどうかで、成功したかが判断される。
(「援交から天皇へ」(宮台真司)P.16 から引用)

電波男教の皆さんには、女性全体への仮想敵設定は、ストレス解消のための、「表出」であり、「表現」は別のところ(モテない人間にも生きやすい社会の実現?)にあるのだということは、忘れないで欲しいですね。「ラブハラやめろ」と恋愛教に「表現」していくことは、「表出」によるストレス解消と同様、非常に重要だと思います。
もっとも、↓にあるような最近の喪の方々の言説を見ていると、「表現」することを、もはや諦めている方もいるようですが・・・・・・

http://d.hatena.ne.jp/maroyakasa/comment?date=20050912#c
恋愛資本主義の欺瞞を暴き、自分たちの正しさを主張できるだけの根拠や論理武装を孤独な喪男たちに提供し、護身の完成を目指すことが目的です。違う意見を持つ人もいるでしょうが、少なくとも基本趣旨のひとつです。
正しい現状認識なくして正しい選択はありえません。あくまで情報の提供であり、それを基にどう考え、どう行動するかは個人の自由です。それでも恋愛資本主義に走るならそれもよいでしょう。
あくまで喪男の自衛であり、それで手一杯、精一杯です。世間が変わるなどと大層な期待はしていません。世の男性の大多数が我々が主張する最低限のモラルさえ守れない女性にNOを突きつけるようになれば、女性の側からも実益を計算して改める流れが出ることが理想ですが、まあありえないでしょう。

まぁ、これ以上僕からはあんまり突っ込むこともありません。「表出」によりストレス解消さえできればOKというのであれば、それでいいと思うんで。