「立喰師列伝」は、すべてのエセ社会派サブカルブロガーにおススメ!!
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押井守監督映画、「立喰師列伝」を観た。最高。現時点で、今年度コメディ部門私的No.1。
内容は、「立喰師」という架空の都市伝説を設定し、(あまりにくだらない)立喰師たちの行動と思想を社会情勢と無理矢理結び付け、大袈裟に考察してみたりするというもの。実在すら怪しい架空の参考文献やお偉い学者さん*1のセリフを大真面目に引用する手法には、「魁!!男塾」の民明書房と同じテイストを感じたw
僕はこの映画を見る前に、ここのレビューを流し読みしてたせいで、この映画は実在する立喰師伝説のドキュメンタリー映画なんだとばっかり思っていて、同行した彼女にも、
「この映画に出てくる立喰師って、実在したみたいだよ。都市伝説のドキュメンタリー映画なんだって」
とか偉そうに解説してたんだけど、全然違って恥かいた。終わった瞬間、「全然ドキュメンタリーじゃないじゃん」と突っ込まれてしまった。ちくしょー許さん、id:gotanda6!風評被害だ!もう次の非モテオフには呼んでやんねーかんな!おまえのかーちゃんでーべーそ!!*2
思ったんだけど、この映画がやっている
- 極めてくだらない出来事を、小難しい言葉を使って回りくどく表現する
- それを無理矢理社会情勢にこじつけて、大袈裟に考察してみる
とかの手法って、僕みたいなエセ社会派気取りのサブカルバカブロガーが、毎日やってることと同じだよね。小難しい言葉を使って大上段に議論するのが大好きな人には、この作品は最高に楽しめると思う。
逆に、そういうのが好きじゃない人にはおススメできないなぁ。開始10分後あたりで、無駄に堅苦しい「押井調文体」から映画の趣旨が見えてきて、僕のテンションがぐいぐい上がってきた頃に隣の彼女をチラリと見てみたら、グースカ快眠中でした。後半の予知野屋やロッテリアのへんは、絵的にも面白かったしバカらしくて気に入ってたみたいだけどね。
ちなみにこの作品、先に小説版が出てた。どうりで小説っぽいと思った。今度買ってみよ。
- 作者: 押井守,落合淳一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/02/12
- メディア: 単行本
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