世界のはて

『はてな非モテ論壇』の一角だった場所

「コミュニケーション能力がある人材が欲しい」と言う企業は、「晩ごはん何がいい?」と聞かれて「おいしいもの」と答える子供みたいだ

http://a-pure-heart.cocolog-nifty.com/2_0/2006/04/post_ec4f.html
「コミュニケーション能力」という言葉は、「結果論」なのだ。結果を評価する言葉だから、どんな行動も相手次第で時に「コミュニケーション能力が高い」行動になるし、時に「コミュニケーション能力が低い」行動になる。「どんな相手にも絶対的にコミュニケーション能力が高い行動」なんてものは、存在しないのだ*3。


*3 ゆえに企業が「コミュニケーション能力の高い人材が欲しい」と言うとき、それは「我が社が成功できる人材が欲しい」と言っているわけで、これは何も言っていないに等しい。就活者の困惑も尤もだ。そんなん言われなくてもわかっとるわい!

書いた後で思ったんだけど、この「コミュニケーション能力の高い人材が欲しいと言う企業」は、
「晩ごはん何がいい?」と聞かれて「おいしいもの」と答える子供
みたいなもんだよなぁ。そりゃあ「おいしいもの」は食べたいだろうけど、「御社の求める人材像とはどのようなものですか?」という質問に対し、「おいしいもの」はないだろ。コミュニケーション能力、テラヒクスw
まぁ企業がいう「コミュニケーション能力」は、この記事で使った行動学上の定義なんかじゃなくて、「人当たりが良い人」程度の意味なんだろうから僕のこの突っ込みは揚げ足取りみたいなもんだけど、もう少し具体性のあること言ってもいいんじゃないかな、とは思う。逆に「コミュニケーション能力重視」を妙に強調する企業は、方向性がハッキリしていない企業だと言えるかも。

行動学で言うコミュニケーション とは、他個体の行動の確率を変化させて 自分または自分と相手に適応的な状況をもたらす プロセスのことである。

byジャレド・ダイアモンド博士


【追記】
この記事の内容を、親記事に反映させました。