世界のはて

『はてな非モテ論壇』の一角だった場所

「それでもボクはやってない」を観て、痴漢冤罪対策を考てみた。というか、考えざるを得なくなった。

それでもボクはやってない」、たった今観終わって、帰ってきましたよ。


とにかく重い。男性でコレを観た人は、帰りの電車で女性の傍に近寄ることに、恐怖感を感じること間違いなし。実際僕は恐怖を感じたので、女性から離れた位置で縮こまり、震えながら電車を利用させていただきました。まぁ、数日したらこの感覚も忘れてまた元のように何にも気にしなくなるんだろうけど、それくらい衝撃的な映画だった。


もうね、電車は全て一両毎に、男性専用と女性専用が交互に来るように分けてしまえば良いと思うんですよ。そうすれば痴漢も冤罪も発生しようがないし。でもそんなことを同行した彼女に話したら、「一緒に電車乗れなくなるからヤダ」と言われたので、「男性専用車両」「女性専用車両」「カップル専用車両」の3種類を導入すれば全て解決ですねということが、満場一致で可決*1。JR、私鉄各社には、是非ご一考いただきたい。


しかしホント、痴漢冤罪はもはや交通事故みたいなもんだよなぁ。

http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2007/01/post_ffb1.html
以前にどこかで読んだ気もするのですが、満員電車の中で女性に手を捕まれて「あなた、痴漢でしょ!」とか叫ばれたら、「違う」と主張したり「出るとこ出てやろうじゃないか」とかバカなこと考えたりしないで、とにかく脊髄反射的にすぐに手を振り切って、脇目もふらずに電車を降りて(あるいは別の電車に飛び乗って)人混みに紛れて逃げるのが最上の策であるらしいですね。

R30さんの記事にあったけど、劇中での警察や裁判官、弁護士たちの対応がリアルなものなのだとしたら、ホントにコレが一番良い手だと思う。「無実なんだから話せばわかる」とか思って駅員室で事情を説明しようとしても、駅員は警察に突き出すだけで話なんか聞いてくれないらしいから、「駅員に連れて行かれる=警察に突き出される」で、その時点でもうアウト。


逃げた後で捕まったら最悪な気もするけど、そのときはもう無実だろうとなんだろうと、「俺がやりました。怖くて逃げました。ごめんなさい」と言って、罰金なり前科がつくなりなんなり処罰されて、さっさと社会に帰る。で、事件のことは世間には黙ってる。コレだね。裁判があんなに悲惨なモノなら、意地を張って無実を主張するよりも、こうする事のほうがよっぽど賢い選択ですよ。


そういう意味で、個人的には序盤で登場したサラリーマンの、その後の話がもの凄く知りたいと思った。無実の主人公とは対照的に、実際に痴漢を犯し、警察署であっさり自白した彼が、あの後どの程度の社会的損害を被ることになるのか、が。


もしもそれが、主人公に比べて非常に軽く済むのであれば、僕がもし痴漢冤罪に巻き込まれるようなことがあったら、上に書いたような方法で、僕は自分の身の安全を守りますよ。えぇ。

http://eboli.exblog.jp/5006723/
まあそういう「若くていい女が狙われる」というイメージがガッチリあるせいで、当の男たちがまた(「ブサイクやババアが痴漢に遭うわけねえだろw」なんてレスをつけて)そのイメージを無自覚に支持するせいで「遅刻しそうになったらー、そのへんにいるリーマンをテキトーに痴漢に仕立てて駅員に突き出すとガッコでも怒られないしー、ババアが言うのと違ってー、ウチらが『この人痴漢ですー!』って言っても誰も疑わないしー」なんて平気で言い放つ女子高生(それなりにカワイイ)なんかが出てくるわけだ。小遣い稼ぎどころかアンタ!ただの遅刻の言い訳作りのために無辜の市民を突き出すんかい!みたいな。

だから若い女の子のみんなはさ、こんな恐ろしいこと実行しちゃダメだよ。その行為は、相手とその家族の人生をメチャクチャにする行為だと同時に、本物の被害に合った人が訴えを起こすことに対する圧力としても働くんだってこと、もっと考えよう、マジで。

*1:あぁ、あと「家族専用車両」も必要かも。