世界のはて

『はてな非モテ論壇』の一角だった場所

承認市場主義


承認市場主義、というものを考えた。

  • 売り手の究極の目標は、「ありのままの自分を受け入れられること」。これが最大販売価格。
  • 買い手は、売り手の機能やデザインを見て、承認提供可能ライン(買取価格)を決定する。
  • 最大販売価格は、多くの場合買い手にとって負担が大きすぎるので、ほとんどの売り手はこの価格で自分を売ることはできない。
  • そこで承認を得るためには、買い手側の需要に合わせ、市場適正価格まで自分を安売りする(=自己変革する)必要に迫られる。
    • 例:男子に告白したら「もっと痩せたら付き合ってやるよ」と言われた女子問題。
  • 需要及び性能が高い売り手は、高い値段でも買い手を見つけやすい。
  • 売り手としては、高く売れるほど(=ありのままに近い自分が売れるほど)質の良い承認を得ることができるので、満足度が高い。
  • いくら承認に飢えているとはいえ、安売りしすぎると後から副作用に苦しめられたりする。
    • 例:脱オタしたら確かにモテたけど、仮面の自分がモテてるようで納得できないよ!問題。

経済市場と一番違うのは、売り手側の商品改良努力(自己変革)は、すべて自分の安売りにしかならない部分*1

近年の日本の承認市場は、売り手過多・買い手不足の傾向が長期に渡って続いており、承認飢餓で死者が出たり、承認強盗・承認殺人・承認詐欺といった承認犯罪も後を絶たない、危機的貧困状態に陥っている、らしい。

*1:全ての自己変革は、「ありのままの自分」から遠ざかることに繋がるので。とはいえ、安くても良いから売りたい人は多いし、売らないとウサギばりに死んだり、殺したりする人も多い(というか、人間設計的にデフォ)。