例のニコ動のいじめには、継続性がないからそれほど心配していない
昨日も書いた、ニコ動会議の話の続き。誰か指摘するだろうと思ってたんだけど、これまで僕が見た範囲では、まだ誰も書いていないようなので。*1
SMは、SMクラブでどうぞ - 世界のはて
id:thirさんが言うように、構造自体はいじめそのものだと思う。ただ、これが行われた場所が、学校や職場のように社会生活を営むうえで参加を強制された場所ではなく、自分の意思で参加することもしないことも完全に自由な場所だった、ということは留意してもいいんじゃないか、と思った。
↑に書いたように、僕があの会議の構造はいじめそのものだと思いつつも、まぁ許容してもいいんじゃないかという気がしているのは、あのいじめには「継続性」が無いからなんですよね。
学校や会社で行われるいじめは、被害者が「いじめられっ子」なり「いじられキャラ」なりのレッテルを貼られ、そういうキャラとして振舞うよう、コミュニティから明に暗に仕向けられるわけですよ。で、キャラから逸脱した途端、「空気嫁」ということになってますますいじめがエスカレートするという、負のループから抜け出せなくなる。
これが、「いじり」が「いじめ」に発展する構造。あのハゲのおっさんも、今回は「いじり」として笑って許せたかも知れないけど、これが「ハゲキャラ」として継続的にいじられ続けるとなると、「いじめ」と感じられるようになって、だんだん堪えてくるんじゃないかな。
でも、あの会議で行われたいじめには、継続性がない。一度いじりの対象になったとしても、ニコ動内で流通する自分のキャラは簡単に変えることができ*2、いじめ被害の拡大は、最小限に抑えられる。これが、僕がこのいじめに関してそれほど心配していない理由。
この辺は、ニコニコの匿名性と、参加・離脱の容易性が上手く機能している部分だと思う。いじめは、「継続性」さえ無ければ、それほど恐ろしいものではないんですよ。
【追記 2008/7/9 13:30】
ただ一応言っておくと、この感覚をニコ動コミュニティを超えて一般社会まで持ち込むのは、マジで勘弁して欲しい。継続性が発生する学校なり職場なりでコレやったら、それ、本当にただのいじめですから。やっぱりSMは礼儀正しくSMクラブでやろう!ってことで、ひとつよろしくお願いいたします。
【追記2 2009/7/9 17:00】
もう書いてる人がいるよ!とはてブで教えてくれた人が居たので、リンクしときます。