世界のはて

『はてな非モテ論壇』の一角だった場所

「バーチャルクラブイベント」ニコ動のアーキテクチャ的な側面と、オタク文化のメジャー化(モテ化)という時代的な側面が合致して誕生したのが「超ライトオタク」だ!

一昨日、「超ライトオタク」と「DENPA」について思うところを書いてみたけど、ついったーでつぶやいているうちに、ある程度自分の中で考えがまとまってきた。で、結論が↑のタイトル。以下、僕のTwitterから転載。

  • 「モテるようにならんとオタク文化はお先真っ暗だよ」的な意見やそうしようという試みは、昔から結構行われてきたと思うんだけど、最近のオタメジャー化でようやく時代に合致して花開いたっていう感じかなぁ。
  • オタク文化側からの「オタクをモテるようにしよう」的な試みは、オタク文化からオタ臭を脱臭する方向性だったけど、「超ライトオタク」はオタク文化がモテ文化に「ネタ」として取り入れられる形で興ってるのは興味深い*1
  • ヤツ等はモテるためなら手段を選ばないからな。オタクも使えるなら使う。♪あいつらは〜 グールメじゃなーい なーんでーも ペロ〜リ〜♪
  • あと、ニコ動と DJ 文化が相性良いっていうのは簡単に解るよね。コラージュ文化だもんね。で、コメント弾幕はイベントの歓声。ニコ動が、「自宅ライブ(クラブイベント)」だってのは、昔から思ってたし。
  • http://tinyurl.com/6jtccq  ”個人的にはニコ動は、「周りを気にせずにノれるライブ(やクラブイベント)」っていう感じ。シャイな人でも安心というか。そりゃあ「繋がり」も「一体感」もバリバリ感じられますわな。
  • 「バーチャルクラブイベント」であるニコ動というアーキテクチャ的な側面と、オタク文化のメジャー化というモテ的な側面が合致して誕生したのが「超ライトオタク」だ!と断言してみる。

ちょっと補足しておくと、「『モテるようにならんとオタク文化はお先真っ暗だよ』的な意見やそうしようという試み」というのは、90年代後半、プレステ/サターン時代の飯野賢治氏の言説や、もう少し新しいところではセガ(元)水口哲也氏の「Rez」等、ゲーム方面からのアプローチのこと。

何で読んだか忘れたけど90年代後半、「あるゲームを持っていると、女の子がそれを目当てに家に遊びにやってくる。そんなことって結構重要だと思うんですよ」みたいなことを、飯野氏が何かの雑誌で語っていた覚えがあるけど、そんな言説。

90年代後半、当時10代だった僕は、ゲーセン狂いの非モテな思春期真っ最中で、「俺はこんなにSTGが上手いのに、なんでモテないんだ!」と日々憤っていたので、こういった言説に「そうだそうだ!」と鼻息を荒くしていたw。なので、昨今のオタを巡る状況は、非常に羨ましいと感じているわけですが。

とはいえ、当時オタク文化が今くらいメジャーだったとしても、たぶんSTGはモテてなかったと思う。STGは男文化だから。

同じゲーセン文化でも、当時から「オタク文化内モテ格差」みたいなものはあって、音ゲーや、格ゲーコスプレ文化圏には女の子も結構居て。ゲーセンできゃっきゃうふふしているそうした連中を横目で羨ましく思いながら、僕は独りで、あるいは男のゲーセン仲間と共に、STGの筐体に張り付いていたものですよw

あと、ゲームとクラブカルチャーの関係的な話では、YMCK等の8ビットサウンド文化とDENPAは結構近いとこに居るように見えるんだけど、僕はおっさんなのでこの辺もうよくわかりません。この辺の文化的繋がりは、現役の若者からはどんな感じに捉えられてるのかってのは、気になるところ*2


【参考エントリ】
『「オタク」であることのプライド』を読んで - hatena HYBRID +annex