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バブル世代は若者よりもたくさんボーナスを貰っているにも関わらず、金額には不満を持っている理由

・夏のボーナス、半数以上が不満あらわに
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男女別、世代別を見てもほぼ変わりは無いが、40代男性の【4ヶ月以上】が11.0%と他の世代と比べると群を抜いており、また【3ヶ月〜4ヶ月未満】も13.0%と一番高い数値を残し、40代男性のほぼ4人に1人は3ヶ月以上の支給月数という結果となった。

一方、「ここ2〜3年のボーナスに満足しているか」という満足度調査に関しては、【全く満足していない】が33.7%でトップ。【あまり満足していない】の23.0%と合わせると、半数以上が満足していない、という結果に。

世代別に見ると、【とても満足している】【まあ満足している】に関して20代の数値が一番高く、男性、女性ともに25.3%と、ほぼ4人に1人は満足しているようだ。逆に不満が高いのは30代男性と40代女性で、【全く満足していない】【あまり満足していない】を合わせると、それぞれ60.6%、68.0%となり、だいたい6〜7割の方が不満をあらわにしている。

支給額は高いのに不満を持っている40代と、支給額は低いが満足度は高い20代という対照的な構図。これ、入社時期による初めてのボーナスの支給額の違いが現状の満足度に影響しているんじゃないかとふと思った。

僕は子供だったからよく知らないんだけど、バブル期って入社当初からもの凄くたくさんボーナスが出てたらしいじゃない?こことかこことか見てると、証券会社では新卒の最初のボーナスが100万超えていたとか書いてあるし。

こういう体験をしていると、ボーナスに対して「100万くらい貰えて当然」という感覚が染み付いてしまうんじゃないかなぁ。

バブル入社組は、最初は異常なほどたくさんボーナスを貰っていたが、不況でだんだん支給額が下がっていったため、気分的には満足度が低い。他の世代に比べれば、まだ多く貰っているにも関わらず。

逆に就職氷河期でロストジェネレーションな20代は、そもそも最初から少ししか貰っていないのでボーナスに対する期待値がハナから低く、それゆえ金額は少ないにも関わらず満足度は高いという結果になっているのではないかと*1

社会人の給料感覚は、最初に就職した会社が基準になって相対的に決まってくる部分がとても大きいと僕は考えていて、最初に少ししか貰っていないと、それが当然のような感覚になってくる。だから給料が少なくても、結構気にならなくなる(最初からたくさん貰っている人は、その逆)。

でもコレって考えてみると、僕たちロストジェネレーターは最初に劣悪な環境に慣らされて昔よりも安くコキ使われてるってことだから、何気に踏んだり蹴ったりの状況なのかも知れない。企業にとってはおいしいんだろうけど。


・つづく→グルメは果たして幸せなのか問題

【追記】

↑の文章では「バブル世代は相対的にボーナスが減っているから、金額的にはたくさん貰ってても、精神的には満足できないんだ!」と決め付けているけど、実際には「息子が大学に入学するのにこんなもんじゃ足りない」等の理由もあると思うので、信憑性にはそれほど自信ないです。バブル期に、実際そんなにたくさんボーナスが出ていたのかという検証もあいまいだし。

「バブル期と今のボーナス支給額比較グラフ」みたいなのも探してみたんだけど見つからず。このへんの情報をお持ちの方がいましたら、ご一報いただけると非常に幸いです。

*1:実際、僕は今年で30歳のロストジェネレーション真っ只中世代で、今年の夏のボーナス支給額はいつも通り基本給2ヶ月ぶんだったけど、社会人になって約8年間、ボーナスに不満を持ったことなんて一度もないもんなぁ。ていうか、一番最初に就職した会社ではボーナスが基本給1ヶ月ぶんしか出ず、業績によっては1円も出ないこともあったから、それに比べれば今は「こんなに貰っていいの?」という気すらする。最初の会社は基本給も低かったから、今貰っているボーナスの金額は額面で3倍以上あるし。