世界のはて

『はてな非モテ論壇』の一角だった場所

「自分の嫌いな価値観が多数派(っぽい集団)からバリバリ肯定されてることに対してムキー!となる感覚」を「まいのりしい」と呼びたい!

あるあるあるあるーーーーー!

http://twitter.com/kanose/statuses/428055542
元の記事を読んだ時は、ふーん程度で済んでいたのに、ブックマークなど反応が大絶賛ばかりで、その状況にムズムズしはじめて、一言何か言わずにはいられなくなるという状態に名称があると便利だ。大絶賛の逆の批判ばかりでも起きるかも

これはまさに、「あるあるあるあるあるーーーーー!」↑に対する僕のコメント。

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://twitter.com/kanose/statuses/428055542
Masao_hate ネット 『僕もこの心理状態にやられることが多いので、名前が欲しいなぁ。自分の嫌いな価値観が多数派からバリバリ肯定されてることに対してムキー!となることから、「まいのりしい」(語源はマイノリティ)というのはどうか

id:kanoseさんが提案した「ムズムズする感覚」は、僕の言葉では↑のような感じ。「自分の嫌いな価値観が多数派からバリバリ肯定されてることに対するムキー!感」がポイント。

ブコメでは、「けまらしい」や「あまのじゃく」「へそまがり」辺りと同じじゃんという反応もあるけれど、僕の感覚では↓のような感じでそれぞれニュアンスが違う。

けまらしい ネット上で他人が仲良くしている光景を見て、不快になっている様を指す(形容詞)
あまのじゃく、へそまがり 多数派にはなんでも反発したくなる人を指す(名詞)
まいのりしい 自分の嫌いな価値観が多数派からバリバリ肯定されていることに対して頭に血が昇る様を指す(形容詞)

正直、自分が嫌いな価値観を表明する人間やそれを支持する人間が嫌いだ

僕ははてな界隈に、理由もよくわからず生理的と言っていいほどに嫌いなIDの人が何人かいる。この嫌悪感の理由がずっとわからなかったのだけれど、これはどうもこの人たちが、僕が嫌悪する価値観を無邪気に褒めまくっていることに起因しているらしいと、最近気付いた。

↑の記事では個人を対象にしているけど、「まいのりしい」の感覚は、この感覚の延長線上にある感じがする。

自分的には嫌いな価値観なのに、ブクマやはてスタでは圧倒的に賛同されている。どうやら自分の感覚は少数派のようだ。こういうとき、「あぁもう!ホントにまいのりしい!!」となる。で、「これは違和感を表明しておかねば!」という衝動に駆られ、反論のエントリやブコメを書いたりする。

ブコメやはてスタは、本当にマジョリティの意見を反映しているのか?

ただ、ブコメやはてスタが本当にマジョリティの意見を反映しているのかは、かなり微妙だと思います。はてブやはてスタは、大抵は記事やブコメに共感したり同意した人が付けるものなので、反対意見を持つ人や無関心な人は、そもそも何も書かずにスルーしたがちなので。あと、「賛同の流れ」や「批判の流れ」という同調圧力っぽいものもある気がするし。

まぁここらへんが理解できていても、可視化された「マジョリティーっぽい集団」は、僕たちの心に「まいのりしさ」を沸かせるのに充分な存在ですけどね。頭では理解できていても、「まいのりしい」感情から逃れることはなかなか難しいです。

「まいのりしい」の使用例

  • 「あぁ!このブクマコメ欄は本当にまいのりしい!(ムキー!)」
  • 共産党支持の人たちは、選挙の度に自民党に対してまいのりしい気持ちを味わっているハズだ」
  • 民主党支持者は、前回の参院選で積年のまいのりしさの恨みを晴らした」

いまさら言うのもなんですが

いまさらこんなこと言うのもなんですが、前回前々回のはしごたん関連の記事は、まさにこの「まいのりしさ」の衝動から書いた文章だったりします。

言及した一条さんが書いた記事自体に関していえば、記事の根底に流れる価値観自体は嫌いだったけど、まぁ一条さんははしごたんの直接の被害者だしなぁ、しょうがない面もあるかなぁと思ったんだけど、ブコメ見たら「代弁してもらってスッキリした人たち」による圧倒的な賞賛の嵐じゃないですか。

おいおい、こりゃねーだろ。はしごたんがコレ見たらどう思うんだよ、っていう感じで「ムキー!」ってなって、「心の底から吐き気がする」という記事になったわけで。

「吐き気がする」っていうのは、一条さんやその記事に向けてというのもあるんだけど、あのブコメにあった「賞賛の空気」に向けての比重のほうがはるかに大きかったんですよ(当時のついったー↓)*1

  • 前々回の記事を書いた直後の僕のついったー()()(

http://tinyurl.com/ytalza の話だけど、俺が空気読まずに(っていうか空気破壊するために意図的に KY したんだけど)氷の杭ぶっ刺してから、明らかに※の流れが変わったよね。 でもコレ、絶賛してた人の割合が変わったわけじゃないと思うんだよね。ただ、そういう人が空気変わったのを感じてコメントしなくなっただけ。そういう感覚がメジャーな世界で生きていることに、ときどき絶望したくなることがある。

そう!この感覚こそが、僕が考える「まいのりしい」の感覚そのものですよ!で、僕は「まいのりしい」気持ちになって記事を書くことが結構多いので、この概念は是非広めていきたいなぁ。

ブコメにお返事 11/21 AM.11:15】

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/Masao_hate/20071120/1195542632
penkun はてな, ブログ 『多数派にのって浮かれている気分を「まいのりしい」の反対語として「魔女りしい」と呼びたい・・。』

これはナイスですね!でも、「魔女」と言われるとなんとなく「魔女狩り」を連想し、「魔女=マイノリティ」なイメージが沸いてくる気がするので、個人的には「まいのりしい」の反意語は「まじょりしい」とひらがなでいきたいところです。

*1:「言いたいことを代弁してもらってスッキリした、ブクマのギャラリーの人たちにはバリバリ届いてますけどね(皮肉)。」と前回の記事でも書いてるのはこういうこと。