ニコ動の魅力は、うp主の「親近感」にあるんじゃなかろうか
・さっきamazonのCDランキングを見たが、本当に唖然とした
↑の増田はどう見ても釣りだけど、このエントリを読んで、僕が最近ニコ動を観ながら感じていたことが鮮明になったような気がした。僕は、ニコ動のコンテンツのクオリティがどうというよりは、ニコ動というムーブメントを盛り上げているのが「素人集団」だから面白いと感じているんだよなぁ。その身近っぷりが良い、というか。
ニコ動の「うp主」たちは基本素人で、普段は僕らと同じような生活を送っている人たちなわけですよ。だから僕はニコ動を観ながら、「この動画をうpする為に、仕事が終わった後で寝る間も惜しんでPCに向かったんだろうなぁ」などと、PCの向こう側に居る名も無きうp主たちの「努力」の過程を具体的に想像することができる*1。
ニコ動の魅力は、この辺の「親近感」にあるんじゃなかろうか*2。
プロスポーツでもプロミュージシャンでもなんでも良いけど、「プロ」はやっぱりうちらとは住む世界が違う感じがする。彼らも努力はしているんだろうけど、その「努力」がどういうものなのか、僕には具体的に見当もつかないし、自分はそういう「努力」とは一生無縁だろうから、やっぱり身近じゃない。雲の上の存在っていう感じ。
増田はプロの音楽には「努力」を楽しむという楽しみ方があると言うけど*3、僕は逆。僕にとってプロの仕事は、「さすがプロ様!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!」とか言って雲の上の「才能」や「クオリティ」を楽しむもので、「努力」を楽しむものではないんだよなぁ。
僕は「supercell」のメジャーアルバムを聴いて、「ニコ動のほうが良いわ」と思った口なんだけど、その理由はここら辺に理由があるような気がする。メジャーレーベルからCDとして改めて出されると、「身近感」が薄れるんだよね。
素人の「身近感」と、プロの「素人では手が届かないレベルのクオリティ」。どちらも独自の面白さがあると思うから、ユーザーは自分の好きなコンテンツを消費すれば良いと思う。
ただ、音楽は最近素人とプロが作るモノのクオリティの差が無くなってきていると思うので、プロの売りが活かせなくなってきているジャンルなのかも知れないな、とは思うけど。
- アーティスト: supercell feat.初音ミク
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct(Japan)Inc.(SME)(M)
- 発売日: 2009/03/04
- メディア: CD
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